ゲームをするために電源をオンにするようなゲームは,もう必要ない。常にオンで,常にネットワークで,常にエキサイティングで,常にセンチメンタルな,そんなゲームが,すでにユーザーの胸にはスタンバイされている。誰が,最初にそれを作れるんだい?
quote:なんだあのデカイiPodのようなゲーム機は? Xbox 360は,iPodに似ている。まだ価格は公表されていないマイクロソフト社のXbox 360は,今年のホリデーシーズン前にリリースされるとみられている。Xbox 360は無線インターネットをサポートし,DVDの画質でゲームキューブのゲームを実行する。
多くの日本人が実感しているように,マイクロソフトはXboxで失敗した。だが,ソニーも成功はしていないし,任天堂も成功していない。次世代ゲーム機を誰も作れていない現状に失望しているのは,ゲームマニアだけではない。さて,Xbox 360は,その期待に応えてくれるだろうか。
すでに多くの人はわかっていることだが,次世代ゲーム機には,高速なCPUも,見紛うような3Dも必要ない。そんなのは,プレステ2とXBoxでうんざりするほどわかった。ファイナルファンタジーの続編も,ドラゴンクエストの続編も待たれていない。そんなのをやらされるのなら,レトロなゲーム機を押し入れから引っ張り出してきても変わらない。では,なにが必要なのか。多くの人はわかっている。1億人が同時に接続し,10億人が常にメッセージを受け取れる,そんなゲームがあるハードが,次世代ゲーム機になる。ぃゃ,それ以外必要ないのだ。そのゲームを作るのは誰なんだ。どうやらスクウェアは作れない,任天堂もソニーも作れない。いったい誰が作るんだ。その誰かを引きずり込むことができたハードが,本当の次世代ゲーム機になる。「always ON, powered and wired.」。それだけが必要だ。さて,Xbox 360は,どこまでそれをわきまえている,かな?
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